今回古典作品でバレエ団初の女性ゲストダンサーを主演に迎え、満員御礼となった新春公演「ドン・キホーテ」全幕。その主演を飾ったバーミンガム・ロイヤル・バレエ団の平田桃子さんに、本公演を終えての感想を伺いました。
舞台写真とともにご紹介!
Q:イメージしていた谷桃子バレエ団と実際の谷桃子バレエ団。印象に違いはありましたか?あったとするとどんなところでしょうか?
A:今回初めての共演だったため、良い意味で全くイメージや先入観もなくリハーサル初日を迎えました。すぐに監督をはじめダンサーの皆さまからの温かいサポートが感じられ、とても居心地が良かったです。
本番までわずか2週間の滞在でしたが、舞台の成功に向けてすごく団結力が強いバレエ団だなという印象を受けました。
Q:谷桃子バレエ団の『ドン・キホーテ』と平田さんが先シーズン踊られた『ドン・キホーテ』。構成がかなり異なったかと思いますが、それぞれの面白いところを教えてください。
A:アコスタ版は全体的に、とにかく踊りで魅せる構成になっています。舞台上のダンサー達それぞれの個性を発揮できる場を設けている感じです。なかでも夢の場のキューピッドを男性が演じているところは、アコスタ版ならではです。
今回のバージョンは、割とストーリーに重点をおいているなという印象でした。どちらともキトリとバジルの結婚式で幕を閉じますが、構成が違うとまるで別のバレエを踊っているような感覚になり新鮮でした。
Q:牧村直紀さんとのパートナーを組んだ感想は?
A:すごくバレリーナ思いの、とても頼れるパートナーです。ダンサーにとってすごく重要な信頼関係が築け、おかげでのびのびと踊ることができました。
Q:共演した日本のバレリーナを目指す子供たちの印象は?
A:真剣な眼差しでリハーサルに臨む姿に、すごく元気をもらいました。
彼女達のためにも、いい舞台をつくりあげようというモチベーションがさらに湧いてきました。
Q:カーテンコールで客席を見上げた瞬間に感じたことを教えてください。
A:温かい声援に感動しました。バレエを通してこれだけ大勢の方々と繋がれるって、すごいことです。
コロナ渦で大変な時期を経験した今だからこそ、お客様の声援のありがたさをさらに実感しています。
Q:では、もしまた谷桃子バレエ団で踊る機会が巡ってきた時、演じてみたい演目・役柄はありますか?
A:古典作品はもちろん、演じることを楽しめる作品を日本で披露できたら嬉しいです。私の大好きなロミオとジュリエットやジゼルが理想です。
新春公演の舞台では圧巻の演技をを見せてくれた、平田桃子さんのスペシャルインタビューをお届けしました。
今後の平田桃子さんの活躍にもぜひご注目ください。
谷桃子バレエ団は、芸術性の高い舞台製作、公演活動を続けるために資金を必要としております。
またこの度、諸事情により長年慣れ親しんだバレエ団を移転することとなり、現在スタジオを建設するための計画が進行しております。
この建設資金のためにもご支援、ご寄付を募ることとなりました。是非、谷桃子バレエ団の活動趣旨をご理解いただき、皆様のご支援を賜りたくお願い申し上げます。